梶ピエールのブログ

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歴史

いただきもの

ウェストファリア史観を脱構築する作者: 山下範久,安高啓朗,芝崎厚士出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2016/07/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 編者の山下さんからご恵投いただきました。ありがとうございます。以下は、出版社…

いただきもの

中国の論理 - 歴史から解き明かす (中公新書)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/08/18メディア: 新書この商品を含むブログ (11件) を見る 通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで (中公新書)作者: 高木久史出版社/メーカ…

いただきもの

マルクス主義と水の理論作者: 福本勝清出版社/メーカー: 社会評論社発売日: 2016/07/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 著者よりご恵投いただきました。前作『アジア的生産様式論争史』に続き、著者のライフワークである…

いただきもの

孫文――近代化の岐路 (岩波新書)作者: 深町英夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/07/21メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る 著者の深町さんよりご恵投いただきました。今年生誕150年を迎える孫文の人物伝です。

いただきもの

醬油醸造業と地域の工業化:?梨兵左衛門家の研究作者: 井奥成彦,中西聡,公益財団法人高梨本家(上花輪歴史館)出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2016/06/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る著者のお一人である天野雅敏先生よりご…

いただきもの

海賊からみた清朝 〔十八~十九世紀の南シナ海〕 (〈清朝史叢書〉)作者: 豊岡康史,岡田英弘,宮脇淳子,楠木賢道,杉山清彦出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2016/02/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 藤原書店から「清朝史叢書」というシ…

お仕事のお知らせ

外務省が出している外交専門誌『外交』のVol.33に、東山彰良著『流』と野嶋剛著『ラスト・バタリオン』のブックレヴューを寄稿しています。外交〈Vol.33 Sep.2015〉特集 積極的平和主義と安全保障作者: 「外交」編集委員会出版社/メーカー: 外務省発売日: 20…

いただきもの

日中関係史 (PHP新書)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2015/08/18メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 戦後70年にあたって何かと話題になる両国間の関係を、あえて古代から近代にいたるまでの経済と政治外交の相互交渉に焦点…

いただきもの

甲骨文の誕生 原論作者: 高島敏夫出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2015/04/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る三国志 英雄たちと文学作者: 渡邉義浩出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2015/07/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (…

いただきもの

市民のための世界史作者: 桃木至朗,荒川正晴,秋田茂,栗原麻子,坂尻彰宏,大阪大学歴史教育研究会,伊藤一馬,猪原達生,岡田雅志,後藤敦史,小林克則,高木純一,中村薫,中村翼,向正樹,森本慶太出版社/メーカー: 大阪大学出版会発売日: 2014/04/01メディア: 単行本…

お仕事のお知らせ

中国経済史作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2013/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 快著『近代中国史 (ちくま新書)』が絶賛発売中の岡本隆司さんが編者となり、なんと古代から現代までの中国経済史を概観し…

いただきもの

近代中国史 (ちくま新書)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/07/10メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見る このところ驚異的なほどに精力的な執筆活動を続けている岡本隆司さんによる近代中国史の入門書です。 中国史に関する…

いただきもの

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源作者: ダロンアセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,稲葉振一郎(解説),鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/06/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (31件) を見る国家はなぜ衰退するのか(下):…

いただきもの

変革期の基層社会―総力戦と中国・日本作者: 奥村哲出版社/メーカー: 創土社発売日: 2013/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「中国基層史研究会」の研究成果ということですが、今回は日本史の研究者も参加されています。内容的には、下記の一連…

いただきもの

歴史のなかの熱帯生存圏: 温帯パラダイムを越えて (講座生存基盤論)作者: 杉原薫,藤田幸一,田辺明生,脇村孝平出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2012/04/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 高温多湿の温帯アジアでは暑…

イギリス帝国とアジア、日本

イギリス帝国の歴史 (中公新書)作者: 秋田茂出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/06/22メディア: 新書購入: 3人 クリック: 90回この商品を含むブログ (22件) を見る グローバルヒストリーの成果を一般読者向けに説いた良書が目立つようになっている。…

中国農民はなぜ「土地改革」を受け入れたのか

中華人民共和国誕生の社会史 (講談社選書メチエ)作者: 笹川裕史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/09メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る ここのところのブログ記事を読んでもらえれば、僕が最近明清中…

ある顛末

先日、「たぬき日乗」さんのブログ記事とそれに僕がつけたブックマークコメントをめぐって、twitter上で僕と與那覇潤氏、池田信夫氏との間にちょっとしたやりとりがありました。 この点について、たぬき氏もおわびの記事を書かれていますが、僕自身も一連の…

日本は果たして中国化するのか?−足立啓二著『明清中国の経済構造』を読む(後)−

(承前)。第三部「財政と貨幣の特質」は、財政と貨幣制度について。個人的には専門上最も関心を持って読んだところ。専制国家と封建社会との異なる性質は、財政の大きな影響力とそれに規定された貨幣流通の仕組みにも現れている。 ここでは、貨幣のもつ二つ…

日本は果たして中国化するのか?−足立啓二著『明清中国の経済構造』を読む(前)−

ここ1,2年、中国は独自の発展モデルを持っているとか、ワシントンコンセンサスから北京コンセンサスだとか、いや中国を初めとしてこれからは国家資本主義の時代だとかいった議論がかまびすしい。しかし、本書はそのようなその時々の情勢に影響された時論や…

いただきもの

近代中国を生きた日系企業作者: 富澤芳亜,久保亨,萩原充出版社/メーカー: 大阪大学出版会発売日: 2011/12/20メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 謹呈短冊に「著者一同」とありましたので、この場を借りてお礼を申し上げたいと…

開発主義を超えて―外部経済と内部経済―(後)

(承前)村上泰亮は、遺著となった『反古典の政治経済学』で全面的に展開される「費用逓減の経済学」の中で、産業化のキャッチアップ局面にある経済では、十分な資本調達能力を持つ企業が最新技術を導入しつつ生産規模を拡大することにより、一企業内で収穫…

開発主義を超えて―外部経済と内部経済―(前)

以下は、12月5日のワークショップの事前勉強メモのような形で読んでもらえればと思います。比較経済発展論―歴史的アプローチ (一橋大学経済研究叢書)作者: 斎藤修出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/03/14メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この…

参考文献

このところ10万年の世界経済史 上作者: グレゴリー・クラーク,久保恵美子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/04/23メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 67回この商品を含むブログ (52件) を見る10万年の世界経済史 下作者: グレゴリー・クラーク,久保恵…

日中歴史共同研究について

Takepuさんのブログより。 日中の有識者たちが進めていた日中の歴史についての共同研究が終了、31日、報告書が公表された。日本のマスコミは南京大虐殺の犠牲者数について、日本側は最大20万人から数万人、中国側は南京国防部軍事裁判の判決などを基に、…

文革と内モンゴル

Acefaceさんのコメントより。 これお読みになりました?静岡大学の楊海英(モンゴル名はオーノス・チョクトさんでしたが、どうやら最近帰化されたようです。名前が大野旭さんになっていました。)けっこう楊さんの著書のトーンが少しづつ変化していたので、…

ウジとか姓とか苗字とか

id:sumita-m:20080419経由で以下のエントリを知る。http://sicambre.at.webry.info/200802/article_7.html http://sicambre.at.webry.info/200804/article_17.html 特に以下のような指摘には目からウロコが落ちまくり。 このイエ制度を前提とする日本列島の…

「緑の海平線〜台湾少年工の物語〜」

担当している「中国経済論」授業でちょうど台湾経済のところまできたのだけど、改めて考えると台湾の歴史や中台関係について、その背景がコンパクトに説明された映像作品というとありそうでない。かといって『悲情城市』を学生にいきなり見せるのは無茶だ。…

荻原重秀と張之洞

今年に入って、日本の貨幣・金融政策史をテーマにした優れた啓蒙書がいくつか出版されている。 勘定奉行 荻原重秀の生涯 ―新井白石が嫉妬した天才経済官僚 (集英社新書)作者: 村井淳志出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/03/16メディア: 新書購入: 2人 ク…

佐藤卓巳・孫安石編『東アジアの終戦記念日』ちくま新書

前著『八月十五日の神話』はあちこちで話題になった力作だったが、日本の「8月15日神話」と対比されるべき周辺国の終戦記念日の説明について、若干の疑問点も提起されていた(id:kaikaji:20050912)。恐らくこういった批判を踏まえてだろう、佐藤卓巳氏が戦…