梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

映画

『ココシリ』

公式サイト; http://www.sonypictures.jp/movies/mountainpatrol/index.html チベットを舞台にした映画はこれまでにも何本も作られているが、欧米人によって作られた作品にはある共通点がある。それはいずれも良くも悪くも「ヒューマニズム」を基調にしてい…

『ブロークバック・マウンテン』と李安監督

『世界日報』(台湾『聨合報』系の華字新聞)は『ブロークバック・マウンテン』が作品賞を逃したのがよほど悔しかったらしく7日付の新聞でもどこかのメディアから「『クラッシュ』はこの50年来でもっともぱっとしない受賞作だ」などという論説を引っ張ってき…

『クラッシュ』

で、その『クラッシュ』だが、もちろんいい映画であることは間違いない。すでに日本でも公開されているようなのでこれから色々レヴューも出てくるだろう。というわけで内容の紹介は省略して、若干の雑感をば。

『ブロークバック・マウンテン』、作品賞受賞ならず

まあこういうタイトルを思わずつけてしまうほど、下馬評では一貫して『ブロークバック・マウンテン(中文タイトル・断背山)』の評価が高かったわけですが。6日付の在米華字新聞は当然のごとく李安(アン・リー)の監督賞受賞をデカデカと報じる一方で『クラ…

『鰯雲』と「ルイス・モデル」(ネタバレあり)

昨年が生誕100年ということで成瀬巳喜男監督の特集上映会が日本国内でもあちこちで行われているようだが、UCBのPacific Cinema Archive で現在行われているものは北米、いや海外でも恐らく最大規模のものだろう。単に上映本数が多いだけでなく、小さなホール…

『ホテル・ルワンダ』

「人を救う映画」つながりということで『シンドラーのリスト』のDVDを返しに行ったついでに借りてきて今晩観る。 ・・で、このまま調子に乗っていろいろ書いてしまうとと完全に映画ブログになってしまいそうだし、日本公開直前と言うことでもあるので、とり…

スピルバーグ

年末に『ミュンヘン』を観てからすっかりスピルバーグのことが気になってしまい、観ていなかった『宇宙戦争』と10年以上前に見たきりの『シンドラーのリスト』のDVDを借りてきて大晦日から正月にかけて観た。ちなみに写真はこちらで買った太平洋戦争をモチー…

映画の英語

アメリカの映画館に足を運ぶようになってから、その映画が面白いか面白くないか、ということのほかに、「その映画の英語が聞き取れるかどうか」ということが重要なポイントの一つになっている。例えば『ミュンヘン』『SAYURI』は登場人物が(あるいは実際の…

ある芸者の追憶

実は今日は『ミュンヘン』のほかにもう一本、今何かと話題の『SAYURI(英語タイトル'Memories of a Geisha')』も観たのであった。しかし『ミュンヘン』のような重厚で素晴らしい作品を撮りながら同時にこのような(以下略)映画をプロデュースするとはスピル…

MUNICH

町山智浩さんid:TomoMachi:20051206が今年の映画ナンバー1に挙げている『ミュンヘン(MUNICH)』が公開されたので早速観てきた。いやこれは確かに凄いです。日本で公開されたら何をおいても観に行ってください。というかこれが本当に『シンドラーのリスト』…

芸術の秋

UCBのPacific Film Archiveによる1920−30年代の日本映画特集。 http://www.bampfa.berkeley.edu/pfa_programs/taishosc/index.html さあ、何本観られるだろうか?

童貞

本日、町山智浩さんid:TomoMachi:20050820が絶賛していた40歳童貞男の映画を見に行ってきた。こちとらの英語能力が低いもんでギャグを堪能できなかったのは残念だが、それでも十分楽しめましたです。特にエンディングは秀逸。

いまさらながら『パッチギ!』雑感

韓流好きリフレ派先生、遅ればせながら『最後の「冬ソナ」論』出版おめでとうございます。 いや、当然こちらでは未入手なんですが、NHK土曜夜の韓流ドラマは毎週チェックしていたもののそれ以外の「追っかけ」はしないというヘタレ韓流ファンとしては、以前…