梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

解説しよう。

二回にわたって紹介した『財経』の記事について私なりに少し説明を加えてみよう。http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20090625 http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20090627 この記事は地方政府が暴走気味の投資計画をかけ、そのための資金調達に奔走し始めているこ…

中国・バブルへの道まっしぐら

前回のエントリの反応がイマイチだったのでタイトルで釣ってみることにしました。『財経』の記事の続きです。 「プラットフォーム」の潜在力は今まさに極大化されようとしている。 例えば、今年以来激増した銀行融資額(手形融資をのぞく)のうち、その大半…

積極果敢な、あまりに積極果敢な

いまや中華圏、いや東アジアで最も重要な経済誌と言ってよい、『財経』の一つ前の号が今日手元に届いたが、その中で「地方政府融資的狂歓」という特集記事が目に付いた。現在中国で起こっていうことがどういうことなのかを理解するのに格好のテキストだと思…

6月のNHK

BS「世界のドキュメンタリー」より・。<シリーズ 1989からの出発> ルーマニア・民主国家への苦闘(仮) BS16月20日 (土) 午後11:10〜翌0:00チェコとスロバキア・ヨーロッパ回帰への思い(仮) BS16月27日 (土) 午後11:10〜翌0:00ドイツ 失われたも…

西側の金融当局が中国に学ぶべきこと

Financial Timesの中国経済ブログ"Dragon Beat"より。 Until roughly three years ago, many outside commentators argued that China’s state-driven financial mechanism, which funnelled cheap credit to state-owned industrial enterprises with littl…

大岡裁き

http://21chinanews.blog38.fc2.com/より。 世論の勝利だと喜ぶ意見からあくまで無罪にするべきという意見まで双方あるようですが、疑問なのは司法、すなわち「法治」が見事に踏みにじられているということ。蠟さんのケースが正当防衛にあたるのかどうかにつ…

村上春樹と竹内好―「近代」の二重性をめぐって

http://blog.tatsuru.com/2009/06/06_1907.phpより。 ムラカミ・ワールドは「コスモロジカルに邪悪なもの」の侵入を「センチネル」(歩哨)の役を任じる主人公たちがチームを組んで食い止めるという神話的な話型を持っている。 『羊をめぐる冒険』、『ダンス…

ウェブサイトの一斉メンテナンス期間

http://dundee.blogbus.com/logs/40591523.htmlふるまいよしこさんのブログより。

『アニマルスピリット』の議論の原型

アニマルスピリット作者: ジョージ・A・アカロフ,ロバート・シラー,山形浩生出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 154回この商品を含むブログ (67件) を見るhttp://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20051118#p2よ…

空白と恩寵―村上春樹『1Q84』を深読みする(たぶんネタバレなし)

1Q84 BOOK 1作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 45人 クリック: 1,408回この商品を含むブログ (1265件) を見る1Q84 BOOK 2作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 40人 …

六四をめぐる日本メディアの反応

6月になり、天安門事件に関する記事が各新聞の紙面を飾るようになった。朝日新聞も、アムネスティのオンライン署名(署名期間は終了「天安門にバラの花束を」)へのリンクを含んだ記事や富柏村日剰さんが翻訳を手がけられたという李怡氏の寄稿など、それなり…