梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

初体験

疾駆する草原の征服者―遼 西夏 金 元 中国の歴史 (08)作者: 杉山正明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/10/21メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (9件) を見る「他民族国家中国」について少しでも理解を深めようと、恥ずかしながら初め…

「可視化される他者」とナショナリズム

例えば、大澤真幸氏は、ナショナリズムの「起源への関心」について次のように述べている(『ナショナリズムの由来』377ページ)。 ナショナリストは、ネーションの起源を、ネーションの領域からいくぶんかずれた外側に―いわば隣接的な外部に―見出す傾向があ…

GWもNHKのドキュメンタリーで

「アフリカ支援は甘くない」のシリーズは面白そうですね。しかしそろそろHDDの残り容量の心配をせんといかんな。 BSドキュメンタリー 議会制民主主義がやってきた 〜ブータン王国の模索〜 BS1 4月29日(火)午後10:10〜11:00 BS世界のドキュメンタリー<シ…

長野からのメッセージ

といっても聖火リレーともチベットとも全然関係ない話ですみません。『信濃毎日新聞』で長期連載されている「石原吉郎 沈黙の言葉」という記事(写真)の紹介である。

ウジとか姓とか苗字とか

id:sumita-m:20080419経由で以下のエントリを知る。http://sicambre.at.webry.info/200802/article_7.html http://sicambre.at.webry.info/200804/article_17.html 特に以下のような指摘には目からウロコが落ちまくり。 このイエ制度を前提とする日本列島の…

『盲山』

この作品は、先月中国に行ったときにDVDではなくてVCDを書店で買ってきたものである。このことからも分かるように、この作品は中国国内で上映された、れっきとした当局の検閲済みの作品である。しかしその衝撃度は上映禁止になった作品に勝るとも劣らない。…

禁じられた映画たち

あまり脈絡もなく、春休みにDVDで観た中国映画を何本か紹介。 この作品はセックス描写がカットされた上で国内上映が一旦は許可されたのだが、ノーカット版の海賊版が出回ったのはけしからん、というよく分からない理由で結局上映禁止になったもの。当時の事…

香港リベラル派知識人のチベット論

世界各地で聖火リレーへの抗議行動が起こり、それに対して中国国内からの愛国主義的な反発が強まるという現象が繰り返され、事態はさながら「文明の衝突」の様相を見せている。チベット人に同情的な国際世論と一般的な漢民族の意識とのギャップは絶望的なほ…

川島真先生、アフリカを行く

http://shinriji.exblog.jp/d2008-04-03 アフリカのメディアは一般的に中国に辛口だというが、それはおそらく反政府の立場をとるからであろう。反政権、反政府となると中国批判になるのは、中国が政府や政権の中枢に集中的に接近している姿を反映している。…

『靖国 YASUKUNI』について

ふるまいよしこさんによる監督李纓(リー・イン)氏の紹介 http://wanzee.seesaa.net/article/91954227.html このような問題について、少なくともネット上での発言のレベルでは「表現の自由への弾圧を許すな」といった形式的な告発を行うよりも、「この作品…