梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

スティグリッツ、人民元改革を語る。

今のアメリカ政府に中国の経済政策についてとやかく言う資格なんてないね。タイトルからわかるように、アメリカに厳しく中国に好意的な論調なので、早速新浪網に要約記事が載っている。 http://finance.sina.com.cn/economist/jingjixueren/20050728/1955184…

今村弘子『北朝鮮「虚構の経済」』ISBN:4087202968

http://www.asiavoice.net/nkorea/archives/000163.html 本書の内容については上記書評で紹介されている通りだが、それに加えて中国人研究者の多くが北朝鮮に対して非常にさめた態度で接しており、またそれゆえにかなり客観的に事態をつかんでいる、というこ…

岩井克人『会社はだれのものか』ISBN:4582832709

たしかにとてもわかりやすいし思考を整理するにはいい本だと思うのだが、次のようないくつかの疑問が。 まず、「会社の統合・買収が成功するかどうかは、それによっていかに人的資本が有効に活用されるか、という点で決まるのだよ」というのは、もともとグロ…

「人民元が上がると円も上がる」かどうか。

http://www.tsugami-workshop.jp/blog/index.php?categ=1&year=2005&month=6&id=1118311606さて、どうでしょう。参考: http://bewaad.com/20050722.html#p01 id:kaikaji:20050218

メモ

渡邉 昭夫編著『アジア太平洋連帯構想』ISBN:4757121520 大平正芳記念財団20周年記念論文集。毛里和子さんの「中国のアジア地域外交―上海協力機構と「東アジア安全保障共同体」をめぐって」はとりあえず必読と思われ。

馬英九とは何者か

id:teratsu:20050719より おまけに最近、国民党主席に「馬英九」が当選。この人たしか、台湾で「保釣運動」やってた人じゃないですか。このまま次期総統になってしまうのですかねえ。もうなんていうんですか。考えたくない・・・。 http://blog.goo.ne.jp/mu…

メモ

下のエントリのようなことを考えていたら光文社新書から仲正昌樹さんの新刊『日本とドイツ 二つの戦後思想』が出たことを新聞広告で知ったので早速買って帰りの電車の中で読む。 テーマがテーマだけにあのクセのある「芸風」も最小限に抑えられ、戦争責任・…

今月の諸君

稲葉さんが『諸君!』8月号の論考のタイトルについていろいろ言い訳をされているがid:shinichiroinaba:20050713、まあいいじゃないですか「ゴキブリ」くらい、SAPIOといい中国・朝鮮半島関係の記事のタイトルのアナーキーさに比べたら。なにしろここ数年の記…

ディレンマ・その2

先週末は中国からお客さんが来ていて、神戸の案内やらシンポジウムの準備やらで結構忙しかった。というわけで以前にも同じ手を使ったが、頭の中を中国語にしなければいけない、というのを言い訳にして更新もサボっていたという次第。 さてシンポジウムが無事…

メモ

『アジア研究』第51巻第2号 特集「東アジア共同体の可能性」 下記で全文が読めます。 http://www.jaas.or.jp/pdf/51-2/j-0.pdf

吉本佳生『金融広告を読め』光文社新書ISBN:4334033067

この本ははてなや有名な経済学関係ブログではあまり話題になっていないようだが、かなりの好著ではないだろうか。この著者はこれまでにも、『金融工学の悪魔』(小島寛之さんの『サイバー経済学』でも紹介されていた本だ)というオーソドックスなミクロ経済…