2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ガーシェンクロンに続き、MINERVA人文・社会科学叢書キター! ハーシュマンは新古典派経済学に批判的な開発経済学者にしてユニークな社会思想家として知られるが、この本のコア概念である「離脱・発言・忠誠」は、市場競争をいわゆる完全競争ではなくより独占…
山形浩生さんによる『経済学の歴史』日本語版におけるA.G.フランクの紹介ページ。 http://cruel.org/econthought/profiles/agfrank.html ごもっとも、ではあるけれど、相変わらずなかなか手厳しい。まあ確かに『リオリエント』の近代東アジアの経済成長に関…
小田中先生のブログid:odanakanaoki:20050525より。 歴史学方法論の回顧と展望という点では「エピローグ」(フェリペ・フェルナンデス=アルメスト)が興味深い。彼は、記憶の問題について、それを「言語」のレベルではなく「認知」のレベルで捉えるべきこと…
最近、特に中国問題に関心を持ち出してからのウチダ先生のエントリにはとかくハラハラさせられることが多いわけだが、昨年出た『死者と他者』ISBN:4874154980 はやはり名著なのではないだろうか。内容的にはレヴィナスの問題意識を受け継ぎながら「死につい…
http://hannichi.seesaa.net/article/4011022.html
藤本先生を中心に数年前から中国での精力的な現地調査を重ねてきた研究グループの成果発表。とうとう出ました。 中国における乗用車の生産は、大きく分けて外資メーカーの既存のモデルの「すり合わせ型アーキテクチャ」をまるごと導入したものか、あるいはさ…
小熊英二氏推奨。 http://www.hakusuisha.co.jp/topics/nakamuraya.html いや、未読なんですが、バグワティの本を読んでいて、最近「東アジア共同体」とか「儒教圏」とかいろいろ言うてはるけどあんたらインドのことをまったくスルーしててええのか、という…
16日からのNHKハイビジョン特集(後8:00〜9:50)は力作ぞろいである。こういう番組を目立たないところで作っているからやはりNHKは侮れない。 http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/ 5月16日(月) 家路 中国農村部・ある家族の崩壊 5月17日(火) 「麦客(まいか)」− …
保護者面談会に出席のため福岡に日帰りで向かう新幹線の中で読む。 反グローバリズムの思想に対して真っ向から思想戦を挑むというよりは、「せめてこの程度の事実認識の誤りくらいは正しておいてください」といった感じで、むしろその「勉強不足」をつくとい…
ウチダ先生のエントリに端を発しプチブームの様相を呈している「儒教圏」であるが、こういうのを欧米人が言い出してそれが日本に(逆)輸入されるという構図には強い既視感が。たとえば、かつてこんなものもありました。 レオン ヴァンデルメールシュ (著), …
『中央公論』6月号「東アジア共同体論の危うさと怪しさ: 幻想を吹きとばす反日地政学」 http://www.chuko.co.jp/koron/ ただしその趣旨は、域内の貿易自由化には基本的に賛成だが政治・歴史的な問題が存在するため「共同体」の形成には疑問を投げかける、と…
『世界』や『論座』を除いて、5月に発売されたオピニオン系月刊誌は一斉に反日デモと今後の日中関係についての特集を組んだが、多くの論考はすでに決まりきった枠組みを前提としたもので概して面白くない。が、その中で『文藝春秋』6月号の富坂聰氏の「反政…
先日予告したS&G『新しい金融論』だけども、本格的に読み進む前に、昨日もTBした田中秀臣先生のブログで最近静かに盛り上がっているホートレーやヒックスやなどについての議論が、S&G本を理解するうえでも鍵になっているような気がするので、この機会に少し…
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/search.html 田中秀臣先生のブログで紹介されていたので試しに「支那」「排日」で検索してみたところ、出てくるわ出てくるわ。読み出すとはまってしまいそうだが今こういうことにはまるとマジでやばいので、必死でこらえ…
中国語記事 http://finance.sina.com.cn/g/20050429/03361561303.shtml元祖うぷぷさんによる日本語訳 http://hannichi.seesaa.net/article/3254452.html http://hannichi.seesaa.net/article/3265024.html http://hannichi.seesaa.net/article/3283404.html…
http://kok2.no-blog.jp/tengri/2005/05/post_80ed.html http://bewaad.com/20050503.html#p04 kokさんもブログの中で触れているが、特に新疆の問題を考えるのにロシア・ソ連からの視点は欠かすことができない。かつては中国研究者とソ連研究者との交流が比…