梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「パッチギ!」(すみません観てません)

以前の日記にトラックバックしていただいたdivoxさんid:dvoix:20050128と、前田裕一と言う人の映画「パッチギ!」評http://movie.maeda-y.com/movie/00455.htm。 重要なことが語られてるようなんだけど、とりあえず映画を観ていないのでなんともいえないなあ…

ミニスカポリス

西尾幹二先生が、28日付の産経新聞紙上(「正論」欄)で、民衆法廷は本物の法廷と紛らわしい名前をしているが実際は本物の法廷と何の関係もないとして、類似のものとして「ラーメン大学(本物の大学とは何の関係もない)」と「ミニスカポリス(警察とは何の…

さらに参考文献(日中戦争および東史郎裁判をめぐって):

水谷尚子「私はなぜ東史郎氏に異議を唱えるか」(『世界』1999年8月号) 孫歌「日中戦争―感情と記憶の構図」(『世界』2000年4月号、『アジアを語ることのジレンマ』岩波書店に収録) 溝口雄三「日中間に知の共同空間を創るために」(『世界』2000年9月号) …

メモ

http://blog.tatsuru.com/archives/000712.php参考文献: 上野輝将「「ポスト構造主義」と歴史学 ―「従軍慰安婦」問題をめぐる上野千鶴子・吉見義明の論争を素材に」 『日本史研究』509号 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jhs/zassi.html

雑誌は正しく「雑」誌であるべきだ

仲俣さんのブログid:solar:20050127でタイムスリップグリコの「思い出のマガジン」シリーズの存在を知る。そこで展開されている、「80年代のマガジンはなぜ面白かったか」という議論。 雑誌というのは雑多な内容のなかからどのくらいの確率で読者の興味を射…

あえて民衆法廷について語ってみる。

以前にも書いたように、NHKの番組改ざんおよびそこで問題になっていた民衆法廷(女性国際戦犯法廷。以下「民衆法廷」で統一)の問題は、当初なんとなく気乗りがしなかったのだが、id:mojimojiブログでの議論を受けたhttp://alicia.zive.net/weblog/t-ohya/お…

弔問

地方から陳情に上京している人たち(上訪人士)が趙紫陽の弔問に参加。 http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/d/20050119 うーん、かなり目が離せない動きかも。それにしても、御家人さん、「乙」の一言に尽きます。

ウルケシをウアルカイシと呼ぶ勿れ。

さて、趙紫陽が死んだわけだが、日ごろ特に政治問題を熱心にヲチしているわけでもないし、17日付けの各新聞を読み比べてその扱い方の違いが興味深かったくらい(産経は「信念貫いた真の改革者」と偉人扱い、読売は中国批判モード全開、朝日・毎日はビミョー…

追記(1月19日)

「ねずみ講」という言葉にインパクトがあったのか、何人かの方にトラックバックしていただく。特にinainabaさんの好意的なコメントには感謝、感謝。 ただ「社会=ねずみ講」論を展開したのはあくまでも浅羽さんなので、拙文に引っかかりを感じた方は直接彼の…

震災と芝居とねずみ講

震災十周年の日である昨日は、神戸の新開地に劇団アトリエサンクスの『のぶちゃん』という芝居を観に行った。といっても震災が直接テーマではなくて、ダムに沈む中学校とそこに10年ぶりに再開する青年達の物語。で、この芝居が震災とどうつながるのか、とい…

14日; 最終ゼミ→打ち上げ 15・16日; 入試総務委員のため朝7:30よりセンター試験終了まで本部づめ 16日夜; 大学の演劇部時代の同窓会(震災で亡くなった友人の追悼を兼ねて) 17日; 震災関連のイベントに出席 正月にしばらく日本を離れていた上に、帰っ…

東アジア研究とアイロニー

予告したことでもあり、ぽつぽつ「(東)アジア研究とアイロニー」というお題について書いてみようと思う。 昨年出た宮台真司・仲正昌樹『日常・共同体・アイロニー』(最近の宮台の対談ものでは一番面白かった)について北田暁大さんがこういうことを書いて…

メモ

けなしたばかりの『世界』だが、2月号の「中国に地殻変動は生じているのか――政治・法制度変容の動態要因をさぐる」鈴木 賢(北海道大学)はなんとなく面白そうだ。

おとなしいアメリカ人

さて旅行中に、『SIGHT』別冊の「日本一怖いブックレビュー」で藤原帰一が取り上げていたグレアム・グリーンの『おとなしいアメリカ人』を恥ずかしながら初めて読む。こんな傑作をこれまで読んでなかったとは勝ち負けで言うと負け、というか1950年代の段階で…

ブログとの付き合い方

旅行やらその後始末やらですっかり更新をサボってしまった。言い訳めいてしまうが、ブログのコミュニティーというものは何らかの事情で一定期間お休みをしてしまうと復帰に結構時間と勇気がいるような気がする。例えばはてなアンテナはとても便利なツールだ…

お知らせ

明日より一週間ほど旅行に出かけますので、ブログの更新をしばらくお休みします。

上の続き

さて、こうして並べてみた印象は、 ・全体に(保守系論壇誌に比べると)記事の数が少ない ・特に、中国国内の矛盾・問題点をとりあげる記事がすごく少ない。 ・台湾・民族問題・国内の人権問題を扱った記事は一本もなし。 ・朱建栄や莫邦富といった「いつも…

なぜ『諸君!』が面白く『世界』がダメなのか(後)

さて、問題は『世界』である。で、何が問題か、ということを語る前に、以下に2004年、2003年の『世界』に掲載された記事のうち、中国関連の(および中国を含む「東アジア」関連の)記事を抜き出してみよう。ただし、「世界論壇月評」などの小さな記事や連載…