梶ピエールのブログ

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お仕事のお知らせ

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 最近ゲンロン関係の仕事の紹介が多いのですが、この度刊行された『ゲンロン13』で東浩紀さん、憲法学者の山本龍彦さんとの鼎談が掲載されています。webゲンロンでの対談のほうは「アジア」的なるものに焦点を当てて話していますが、こちらの方は監視社会化とパンデミックによって人を「群れ」としてとらえ、統治の対象にする動きが世界レベルで進んでいることについて改めて考えるものになっています。この問題意識は同じ号に掲載されている東さんの論考「訂正可能性の哲学2、あるいは新しい一般意志について」ともストレートにつながるものだと思いますので、ぜひ合わせて読んでいただければと思います。

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 東浩紀氏との対談記事「悪と公共性をアジアから考える」第3回が公開されました。東さんの『一般意思2.0』にも通じる中国における「人民の意思」をめぐる考察や、映画『理大囲城』を題材にした、アジア社会における公平な観察者、あるいは「観光客」的な存在とはなにか、といったトピックが取り上げられています。ちょっと長いですが、よろしければぜひ初回から読んでみてください。

お仕事のお知らせ

president.jp

『プレジデントオンライン』に、習近平政権の総括と展望に関する高口康太さんによるインタビュー記事が掲載されました。いかにも李 昊氏、水彩画氏と鼎談を行ったような内容になっていますが、実際は別々にインタビューをうけたものを高口さんが再構成したものです。

いただきもの

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 昨年11月のゲンロンカフェでの東浩紀氏との対談記事、「悪と公共性をアジアから考える」の第2回目が公開されました。1990年代に盛んにおこなわれた、日本の戦争責任に関する論争の一つとして、「東史郎裁判」をめぐる溝口雄三氏と古厩忠夫氏(いずれも故人)との論争にも触れています。これは、加藤典洋氏と高橋哲也氏との論争、あるいは吉見義明氏と上野千鶴子氏との論争などに比べて、一般的な知名度は低いのですが、明らかにそれらの延長線上に位置づけられるもので、ある年代以上の中国研究者には大きな影響を与えたものです。そして、習近平政権が強権を強め、中国政府の姿勢を擁護する発言が無条件に公共性に反するもの、すなわち倫理的に「悪」だと見なされることが多くなった現在、改めてこの論争の意味を振り返ることには大きな意味があるのではないかと個人的に考えています。そして後半では、この難しい問題を解きほぐす補助線として、ケン・リュウ村上春樹といった作家の「文学的想像力」が参照されています。ぜひ、ご一読いただければと思います。