梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

いただきもの

info1103.stores.jp

版元よりご恵投いただきました。コービンが党首を務めていたイギリス労働党のブレーンによる政策論集です。反緊縮、グリーン・ニューディール、気候変動、BI、GAFA規制など今注目を集めているトピックが数多く取り上げられています。


www.genjin.jp

 こちらは「いただきもの」ではなく、出版のクラウンドファンディングに参加して、プロジェクト成功の見返りとして送られてきたものです。2019年から2020年にかけての香港デモに関心が高まる中で、現地より詳細なレポートを発信して注目を浴びた大学院生、石井大智さんが香港に住む「多様な人たちの声」を丹念に救い上げた貴重なお仕事です。

いただきもの

www.hayakawa-online.co.jp

 版元よりご恵投いただきました。SNSなどで話題沸騰の、1990年前後生まれの若手論客によるエッジのきいたnoteに連載の読書会「闇の自己啓発会」の書籍版です。連載では私と高口さんの共著『幸福な監視国家・中国』も取り上げていただきましたが、書籍版にも収録されています。

note.com

 『幸福な監視国家・中国』は発売当初から意外なところで評価されたり関心を持たれることが多かったのですが、こういう新しい世代のとがった人たちが中国問題に関心を持ってくれるきっかけになったとしたらとても嬉しいです。
 なお、「闇の自己啓発会」の同書を取り上げた会の記事については、若干コメントしたいことがありますので、また改めて書きたいと思います。

 

お仕事のお知らせ

nhkbook-hiraku.com

 斎藤哲也さんによるインタビュー、後編です。本題はこちらからで、コロナ対策で一層明確になった中国政府の功利主義的傾向と新自由主義との関係、さらにそのオルタナティブを模索するうえでのプラグマティズムヘーゲルの「承認論」への注目などについて語っています。

お仕事のお知らせ

 現代思想に詳しいライター・編集者の斎藤哲也さんが各分野で活躍する研究者にロングインタビューを行い、最後にかならずNHK出版新書の宣伝をするという不思議な企画「NHK出版新書を探せ!」にお声掛けいただき、オンラインでインタビューしていただきました。その前半が公開されています。

nhkbook-hiraku.com

いただきもの

www.bunshin-do.co.jp

 著者のお一人である栖原さんよりご恵投いただきました。カール・ポランニーの思考に触発されながらグローバリゼーションと新自由主義オルタナティブを模索する論考が並べられています。

bookclub.kodansha.co.jp

 著者の松尾匡さんよりご恵投いただきました。すでにいろいろなところで話題になっている本ですが、「レフト3.0」の理念に基づく経済政策の理論と実践を記したマニフェスト的な書物ですね。

いただきもの

honto.jp

著者よりご恵投いただきました。言わずと知れた明清史研究の第一人者による論文集シリーズの第3弾です。今回収められた論文は契約・法制度に関するものが多く、寺田浩明著『中国法制史』の内容とも重なる部分が少なくないので、併せて読むことでより深い理解が得られそうです。


kaikaji.hatenablog.com

お仕事のお知らせ

この度刊行された川島真・森聡 編『UP plus アフターコロナ時代の米中関係と世界秩序 』に、「米中通商交渉とその課題――「デカップリング」は現実的か」という一文を寄稿しています。

www.utp.or.jp

全体の目次は以下の通りです。

米中対立とアフターコロナ時代の「まだら状」の世界秩序(対談:川島 真×森 聡)

I 米中対立をどう捉えるか――両国の意図と地政学  
 米中関係と地政学(対談:高原明生×森 聡/司会:川島 真)
 アメリカの対中アプローチはどこに向かうのか――その過去・現在・未来(森 聡)
 対立への岐路に立つ中国の対米政策(増田雅之)

II 米中対立の諸相
 断片化する国際秩序と国際協調体制の構築に向けて(秋山信将)
 米中通商交渉とその課題――「デカップリング」は現実的か(梶谷 懐)
 技術革新とディカップリング――中国からの視点(津上俊哉)
 米中ハイテク覇権競争と台湾半導体産業――「二つの磁場」のもとで(川上桃子
 米中サイバー戦争の様相とその行方(大澤 淳)
 アフター・コロナ時代の宇宙開発(鈴木一人)

III 世界から見る米中関係
 EU・イギリスから見る米中関係(遠藤 乾)
 ドイツから見る米中関係――変容する国際環境にEUと臨むドイツ(森井裕一)
 イタリアにおける救済者の国際政治――米欧から中国への移行?(伊藤 武)
 ポーランド政治の表層に見える二分化と入れ替わる歴史解釈(宮崎 悠)
 豪州から見た米中関係――「幸福な時代」の終焉(佐竹知彦)
 韓国から見た米中関係――対米外交と対中外交との両立模索(木宮正史)

「まだら状」の流動的秩序空間へ――米中相克下の世界秩序(川島 真)