梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

今日の緑爺さんとケチャップ皇帝(終)

 就任式の翌日である今日もいちおう新聞はチェックしたわけですが、WJSには最近の原油価格の値上がりや不動産バブルの懸念に対して今後どのような金融政策の舵がとられるか、を論じた記事が載っていましたものの、NYTには特に関連記事らしきものはありませんでした。
 というわけで、ここ数日NYTとWJSの紙面をざっとみてきた印象ですが、緑爺さんを偲ぶ(?)声はそれなりに高かったものの、「ケチャップ皇帝」の就任に関してはいまいちインパクト不足だった、といえるでしょう。同じニューフェイスと言うことではアリート連邦最高裁判所判事の承認のほうがよっぽど大きく取り上げられていたと思います(NYTなどのリベラルメディアでは特に)。
 これは、やはりバーナンキの髪型が変わらなかったから(しかしどうやって変えるの?)、というのはさておき、就任に当たって本人が何か新たな声明やコメントを出したというわけではなく、バーナンキ個人に関するネタについては昨年10月の議長指名時にほとんど出つくした感があるからだろう、と勝手に推測しておきます。したがって今後盛り上がる可能性があるとすれば、この3月に行われる議長就任後の初会合の時ではないでしょうか。ということでHicksianさん、どうやって盛り上げるか今から考えておいてください。