梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

政治

功利主義+テクノロジー、市民社会、現代中国

『週刊読書人』11月2日号の綿野恵太氏によるコラム「論潮」で、拙著『中国経済講義』ならびに「『リベラル』な天皇主義者はアジア的復古の夢を見るか?」(『現代中国研究』第40号)が言及されています。特に後者については、「功利主義+テクノロジー」によ…

中国版「一匹と九十九匹と」−安田峰俊『八九六四』を論ず

八九六四 「天安門事件」は再び起きるか [ 安田 峰俊 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 歴史 > 世界史ショップ: 楽天ブックス価格: 1,836円いっけなーい殺意殺意私、中国ライター!天安門事件のルポを書いたの✨でもある日、海外中…

いただきもの

現代台湾の政治経済と中台関係作者: 松田康博,清水麗出版社/メーカー: 晃洋書房発売日: 2018/04/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る編者の松田康博さんよりご恵投いただきました。馬英九政権の8年間の台湾政治を中国との関係を中心に振り…

お仕事のお知らせ

現代中国の政治制度:時間の政治と共産党支配 (慶應義塾大学東アジア研究所叢書)作者: 加茂具樹,林載桓出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2018/03/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 中国政治の気鋭の研究者の方々に混ぜていた…

お仕事のお知らせ

外務省が出している外交専門誌『外交』のVol.45に、稲葉振一郎著『政治の理論―リベラルな共和主義のために―』のブックレヴューを寄稿しています。基本的に以前このブログで書いた文章をベースにしていますが、個人的には「リベラル」という言葉の意味につい…

「私には敵はいない」と語った劉暁波は、「私利私欲」を捨てた人だったのか、それとも「私利私欲」を貫いた人だったのか

今年7月に劉暁波が多臓器不全で亡くなった後は、日本でも数多くの追悼文や、中国共産党を非難する文章が書かれた。一方で、劉の死については、SNS上も含め、それについて積極的に語ろうとする者と決して語らない者がはっきりと別れるという意味では、中国に…

いただきもの

中国はなぜ軍拡を続けるのか (新潮選書)作者: 阿南友亮出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/08/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る 著者よりご恵投いただきました。現代中国政治を軍事面からわかりやすく捉えた貴重な一…

いただきもの

アステイオン 86 【特集】権力としての民意作者: 公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会出版社/メーカー: CCCメディアハウス発売日: 2017/05/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 寄稿者のお一人である…

いただきもの

フロンティアと国際社会の中国文化大革命 ― いまなお中国と世界を呪縛する50年前の歴史作者: 楊海英、谷川真一、ハラバル、ハスチムガ、劉燕子、,馬場公彦、ウスビ・サコ、福岡愛子、上利博規、細谷広美,楊海英(YANG Haiying)出版社/メーカー: 集広舎発売日:…

いただきもの

欧州複合危機 - 苦悶するEU、揺れる世界 (中公新書)作者: 遠藤乾出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/10/19メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る 著者の遠藤さんよりご恵投いただきました。変動激しいEU情勢を理解するには最適の一冊か…

いただきもの

中国共産党による「人民代表会議」制度の創成と政治過程: 権力と正統性をめぐって作者: 杜崎群傑出版社/メーカー: 御茶の水書房発売日: 2016/01/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 30代前半の新進気鋭の中国政治史研究者による本格的な研…

お仕事のお知らせ

中国の「リベラリズム」「リベラル派」というと、自由主義的な経済改革を標榜する、すなわち「ネオリベ」のことね、という理解がされがちだったのですが、市民の政治参加を目指す、政治的なリベラリズムを追究してきた知識人も決して無視することは出来ませ…

いただきもの

岩波書店から出ている「シリーズ日本の安全保障」の第2巻「日米安保と自衛隊」を、編者の遠藤誠治さんからご恵投いただきました。 日米安保と自衛隊 (シリーズ 日本の安全保障 第2巻)作者: 遠藤誠治出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/03/28メディア: 単…

いただきもの

安全保障とは何か (シリーズ 日本の安全保障 第1巻)作者: 遠藤誠治,遠藤乾出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/10/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 責任編者のお一人である遠藤誠司さんよりご恵投頂きました。米国のパワーの衰退、…

<民主>と<中華>

お久しぶりです。この間、米中戦略経済対話や、四川大地震3周年など中国関連の動きはいろいろあったようですが、それはまあともかく。 あまり誰も気にとめていないかもしれないけど、ちょっと前のニュースで、以下のようなものがあった。http://www.jiji.com…

中国外交を左右する学者たち

13日付の日経新聞の国際欄で、王逸舟氏と閻学通氏というトウ小平の「韜光養晦」外交への姿勢をめぐって対照的な主張を展開する外交専門家のオピニオンが紹介されていた。中国の政府内の政策過程が徹底して不透明であるだけに、こうした政策決定に影響を与え…

「人間の条件」とアジアにおける「公共圏」:劉暁波氏のノーベル平和賞受賞をどう考えるか

来月に劉暁波氏のノーベル平和賞授賞式を控え、参加しない国はどことどこだ、ということでまた関心が高まっているようだ。あまりフォローはしていないのだが、受賞以来、日本でも僕自身の予想以上に詳しく劉氏とその思想的な背景についての報道がなされたよ…

「天皇に「私(わたくし)」なし」という神話

少し前のことになるが、事実上胡錦濤国家主席の後継者と目されている習近平国家副主席が訪問し、天皇との会見を行ったことが、天皇が外国要人と会見する際に通常適用される「1か月ルール」に従っていなかったとして物議を醸した。この事件はいくつかの点で非…

BMDを棄つるの覚悟

珍しく反響の大きかった拙エントリ「経済学的思考のすすめ」について、Baatarismさんからトラックバックをいただいている。 まず、北朝鮮が打ち上げに失敗して日本国内の市街地に墜ちてきたときの経済的な損害は大きいでしょう。しかし、その一方で、北朝鮮…

政治経済の比較制度分析

bewaadさんが12月30日のエントリで紹介されていた、アレンド レイプハルト 『民主主義対民主主義―多数決型とコンセンサス型の36ヶ国比較研究』ISBN:4326301589う。 この問題に関しては、UCBのGerald Roland先生のComparative economicsのリーディング・リスト…